岩井俊雄氏が垣間見せた、22世紀以降の音楽

昨日のVOC@LOID NIGHT終了後、ある入場者の方が「VOCALOIDはきっと音楽の世界を大きく変えますよね」と熱気冷めやらぬ感じで語っていたのが印象的でしたが、その考えを更に実感させたのが、今日参加した明治大学大学院「新領域創造専攻 発足記念シンポジウム」でした。

本当は第一部の安全学も興味あり後半からでも聞いてみたかったのですが残念ながら午前で終了、続く2時からの第2部、ディジタルコンテンツの部から拝聴する事になりました。

まずは岩井俊雄氏(超リスペクト!)のTENORI-ON実演を挟み、懐かしのFCソフト「オトッキー」の制作からTENORI-ON開発に至るまでの経緯を映像資料を交えつつ聞く。
自分は藤本由紀夫氏が好きで甲子園のギャラリー迄個展を見に行ったこともあるのだが、参加者が五感で楽しみつつ相互作用で変化していく音響パフォーマンス等は、やはり楽しそうだ。

「ピアノ、バイオリン等の楽器は音色を実現すべく生まれた独特のフォルム、奏法に機能美的美しさがあるが、現行電子楽器のそれに必然性は見られない」等の意見については自分も全く同じ事を考え、私も新様式の電子楽器を考案しては特許を申請したこともありました。

しかし、その先に見据える世界が、まったく違う。
このTENORI-ONしかり、例えばKORGのCHAOSSIRATORしかり。

楽器演奏の知識を全く持たない人でも難しい事を考えずに、光や動きを楽しんでいくうちに新しい音が次々生まれていく。
かといって奥は深く、ジム・オルークも使えばBjorkも使う。坂本教授に至っては共演までしている。

本当にこの楽器は、21世紀以降の音楽を変える力を秘めている。

終演後、いきなり岩井氏とお話しする機会が出来たので、テンパって「自分もかつて電子楽器の新方式を発案したのですが、もう一度詰め直したいと思います。その時には改めて挨拶させて頂きます」等と言ってしまいました(でも、ちゃっかり名刺は渡しました。^^;)

(更に、振り返ったら隣に北野大氏と明治大学の学長がいて、うっかり普通に喋ってしまったwwww何様だ俺。)

・・・つい興奮して長くなってしまった。
想像の斜め上を行く超展開を見せたパネルディスカッションについては、また次回。

岩井俊雄氏が垣間見せた、22世紀以降の音楽” への4件のフィードバック

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