衝撃の結末!?Dynabook地獄からの生還!(完結篇)

【前回までのあらすじ】
稽古行く途中、バッグから転げ落ちたノートPCを修理しようとするも、予想通りに作業は難航。おまけにこのコラムの執筆迄難航し、3話目に突入したのであった。俺、文章纏めるの苦手。

…気を取り直して再度。
HDD抜きの起動、問題なし!大成功!異常音も聞かれません。あとは秋葉原辺りで安いHDを仕入れて…いや、その前に。バッテリー駆動も試してから安心しよう!再度スイッチ・オン!!

…ヴーーー。
……ヴーーー!?

えっ?原因、HDじゃなかったの?まさかバッテリー!?アダプター繋いで再起動したら、やっぱりヴーー。
そういえば機械って大抵、久しぶりに電源入れてからしばらくは機嫌良いのよね(ex.CDのピックアップ、死にかけのブラウン管…)
つまり、先程はたまたま機嫌良く異常が発生しなかっただけで、この件に関してHDはシロだったと言う事。
というと、あとモーター使ってる部品と言えば、CD-ROMとCPUクーラーぐらいか。どちらが原因でも大した損害ではない。殊にCDの故障だった暁にはDVDに換装してやろうと思っているので、むしろワクワクしている位だ。
再度分解!スイッチ・オン!…ヴーー!!

え~っ、じゃあ何が原因!?一気に雲行きが怪しくなりました。
アキュポイント2の奥底、マザーボードの深淵より「ヴーーー」と轟く凶々しいモーター異常音。
…犯人は、この中にいる。
しかし、この基盤の先へ辿り着く為には、このPCを全分解しなければならない。
盲腸手術に挑んだつもりが、いきなり心臓バイパス手術に発展してしまうのか!?助けて北見先生!!

しかし、やはり内部も世界の東芝でした。全分解も意外と簡単!
ネジの種類も全4種程で、全ての接続箇所にはF4、B13…等と留めるビスの種類が丁寧に刻印してあるので「組み立てたらネジが5本余った!」みたいな、いつもの騒動には発展しないで済みそうだ。
さて、いよいよ諸悪の根源と御対面だ。ここさえ換装出来れば、当面の目標は達成出来る筈!
というか、簡単に交換出来ないユニットだったらどうしよう?
いや、それ以前に。この他にモーター駆動する部品なんてあったか!?これ以上、お前が回り続ける理由が何処にある!?

…あ、あった。

フロッピードライブ。

忘れてた!!(笑)
だって使う事ねぇもん。つか、これからも使わないだろ?
FDユニットを取り外し、仮組してBIOSを設定し直し、再起動。

問題、なし!

試しに2、3のプログラムを起動し、音楽CDもかけてみる。

全く問題、なし!

むしろ以前より軽量・静音・省電力と三拍子揃った気さえする。
データ保存といえばカセットテープだった時代。昔は5インチのフロッピーも千円以上する代物で、1MBの容量なんて無限に感じてたよなァ…などと摘出されたFDDを前に、しばし想いを馳せる。
昔はこれ一枚のサイズに、信長の野望やウィザードリィが収まっていたんだね。
そんな訳で現在も、全く問題なく稼動しております。多分今後も大丈夫でしょう。次に壊す時までは…。