ワダツミソングス。

今、元ちとせが話題である。

モトちとせ、ではなくてハジメちとせ、である。

今時、陳腐なドラマのタイアップなど借りずにここまで評判になるとは

大した物だが、例によってあのメディアの持ち上げ方が気に食わない。

確かに実力はあると思うし、本人自身には何の非もないのだが、

奄美大島で数千年に一人の声を持つ」とか「聴いたら絶対泣く必殺ヴォイス!」なんて言う煽り文句を連呼される度に何となく安っぽく感じてしまいます。

結局、御輿の担ぎ方が「おさかな天国」の扱いと大して変わらないのである。

その手の特番のライブ会場のインタビューで「いかにもな」OLが出てきて「もう泣いちゃいましたー。感激ですっ!」とか言ってるのを見る度に、その手の商法で騙されて見に行った「A.I.」やら「バーティカルリミット」などの映画を思い出し非常に不愉快な気分にさせられる。金返せ、映画館。

今煽った分だけ数年後に来るであろう「懐かしい人っぽさ」に蓄積されてしまい、将来一発屋との扱いを受けてしまうのが良くあるパターンではないか。

今後半年位に亘って奄美大島から「数千年に一人の歌い手」が雨後の筍のようにゾロゾロ出てくるのかと思うと少々ゲンナリしてしまいます。

こういったタイプの人は、森山良子とか遊佐未森みたいにそっとしておいてあげるのが一番だと思うのだが。