さくら水産はドヤ街の永久機関か。

さて、かねてより噂に聞いていた「さくら水産のランチ定食」に行ってみました。
さくら水産と言えば、「ホッピーの中(焼酎おかわり)ひとつ、あと鮪のアラ煮と魚肉ソーセージね」ですっかりお馴染みであるが、昼に定食サービスを行っているのは意外と知られていないのではないだろうか。

食券を購入したのは、500円のフライ定食。と言っても後述するが、「茶碗と箸さえ支給されれば」ここでは何を注文しても良いのである。

何故なら店舗中央に鎮座した米弼、寸胴にはご飯、味噌汁でそれぞれ満たされており、テーブル前に無造作に積まれた生卵、ふりかけ、味付海苔等は当然取り放題。
グリム童話とかに例えるなら、まるで「夢の無い場末に出来たお菓子の家」だ。

安い…安いよ!

何が安いって、まず客層が安い。

血税による接待で官僚が日々談合を繰り返す街・永田町にて、茶碗蒸しや味噌汁でさえ時価数万円するであろう高級料亭の街・赤坂にて。
何処から降って湧いたのか、この客層。
「ドヤ街」…そう、その響きがピッタリである。
カイジで例えるなら「ざわ…ざわ…」とか聞こえてきそうな、あの風景。

客捌きにテンパって食事中の客の食器を下げてしまうパートのオバちゃんもまた安っぽい。

しかし、食に関してのみ言えば、定額500円で完全常時接続を実現しているのである。店内には当然トイレも完備しているので、下り回線に関してもまた常時無制限である。

もし24時間営業で年中無休だったら、このまま店内で500円のみで人生を全うする事さえ可能だ。
もしオバケのQ太郎に取り憑かれる事があっても、このさくら水産に連れてくれば大丈夫であろう。