ジャンク魯山人

という連載を始めようと思う。

 人間、生きていると何かと金がかかってしまうものです。
 そこで生命維持とは直接関係のない交遊費や雑費は切り詰めることで何とかなるものですが、いざ人間が生きていく以上エンゲル係数、つまり食費ばかりはどうしても嵩んでしまうものと思いがちです。

 しかしどうでしょう。考えてみれば安い飯なんてものは幾らでもあるじゃないですか。

 以前、当サイトでも何度か取り上げたと思いますが、外食とは味覚美を満たす為の贅沢品「ご馳走」と、旅先で飢えを凌ぐ為の「エサ」の2つに分類する事が出来ます。

 例えるならばエノテーカ・ピンキオーリが前者でサイゼリヤが後者、ドン・ペリニヨンが前者でホッピーが後者、匠モスが前者でロッテリアが後者・・・といった感じでしょうか。
 しかし今、後者の例えに出したサイゼリヤやホッピー、ロッテリア等が全てマズいと思いますか?否、むしろ大好物な程です。

 高ければ美味いと言う訳ではない。何千円もする天麩羅御膳を(奢りで)頂いた時も「何だ、これなら500円の『てんや』の方が美味いではないか」と憤慨したものですし(奢られ側でしたが)、2万円の松茸とか買うくらいなら、しめじ200パック買った方が幸せですね。

 もう、ブルジョワの豚野郎は痛風とかで死ねば良いんです。

 当サイトでは「粗食倶楽部のジャンク魯山人」こと私めが、そんなローコストグルメの視点のみで日本の食文化をバッサバッサ斬って行こうと思います。

・・・ってことで以下次回。首を洗ってお待ち下さい。